Google Earthを利用してバードアイイラストを描く。

 以前このブログでも紹介したことのある、Google Earthを利用したバードアイ(鳥瞰図)イラストの作成方法をもう少し細かく説明します。

Google Earthでは、見る角度を任意に自由に変えられるのが特徴。
地形・道路・建物(3D)等、利用目的によって表示非表示を切り替えられ、最近では、太陽光を時間軸によって適用できるので、立体的な雰囲気をイメージするのに重宝します。
ここでは、不動産用に描いたパースペクティブなバードアイイラストをAdobe illustratorにて作成します。


1.ラフスケッチ作成の目安となるように、Google Earthを使って目的地周辺をビュー。

バードアイイラストの一番重要なポイントなので慎重に行います。3D建物オブジェクトを表示し、建物の形をはっきりと確認出来るように太陽光を設定するのがポイント。太陽を動かすと、おーっという感じでちょっとドキドキする瞬間。決定したら、画像キャプチャーを撮ります。
パース作成法01

パースの基準となる道路は、建物に隠れたりしてゴチャつかないように、別にキャプチャーを撮ります。
パース作成法02


3.キャプチャーやその他の資料を元に、ラフスケッチを作成。

専門的になりますが、3点透視図法であることがポイント。2点透視図法よりもずっと迫力やリズム感が絵に加わります。ここがGoogle Earthを利用する最大の利点です。
パース作成法03


4.ラフスケッチを下絵にして、Adobe illustratorでパーツごとに作画。

ベースグランド・道路・山・建物・その他、仲間ごとにレイヤー分けし、下になるもの・奥にあるものから順に一つ一つパーツを作成します。
パース作成法04

描き込むべきところ、そうでないところのバランスを取りながら、ひたすら作画します。もちろんコピペを多用しますが、コピペを思わせないような工夫がスキルですね。
パース作成法05

建物がおおよそ出来上がり全体のイメージが掴めてきたら、ここからが絵作りの本番です。
パース作成法06

7.グリーン・遠景・人物添景を入れて完成。

街路樹や遠景を入れると一挙に華やかになります、ある意味、絵に命を吹き込むプロセス。苦労報われて作画が楽しくなる一瞬。
さらに、目的に応じ人物や車などの添景を入れます。この添景のテイストや作り込み度が、作品のカラーに大きく影響するので、工夫を凝らします。
パース作成法07
今こちらで、このイラストを見ることが出来ます。
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このようなパースペクティブなイラストレーションは、描き込むことより、如何に描き込まずクオリティを上げかがポイント。そのためには、形・色のデフォルメ及び演出のスキルが必要になります。そこが、建築パースとは方向性の違うところ。

GoogleEarthのおかげで、ずいぶんと作画が楽になりました。感謝!

●本日のエクササイズ:ジムワーク(+リカルデントバイク)
2010.01.17 Sunday 23:28 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

イチョウのハングライダー

 SONY情報誌「CX-PAL/Vol.82」シリーズ、2009年秋号の表紙です。
大きな画像はこちら


CX-PAL/Vol.82こんなことやってみたいけど、
高いところはちょっと苦手。
描くだけなら自由に出来ます。

そういえば最近、
空を飛ぶ夢を見なくなったな。

●本日のエクササイズ:ジムワーク&エアロバイク
2010.01.07 Thursday 08:55 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

信長と吉乃

 名古屋近世武家文化を紹介するポスターシリーズの第3弾「信長編」。
前2回「宗春編」 「春姫編」とは、また違う雰囲気になりました。

モチーフは、「うつけ者」と呼ばれた少〜青年期の信長と、
彼を支えた恋人?吉乃(きつの)の二人。
荒々しくも、人物像はあえて甘めに表現してあります。

信長と吉乃


名古屋を中心とする鉄道各駅に張り出される予定。
セントレア(中部国際空港)には、3部作が巨大なポスターとなって、
お目見えするという情報も。
これはちょっと楽しみ♬


2009.09.05 Saturday 23:26 | 仕事&作品 | comments(4) | trackbacks(0)

今も遠くへ行きたい

 その昔、「遠くへ行きたい」という長寿TV番組があった記憶があります。
今の「世界の車窓から」みたいな感じかな。
以来、遠く知らない地を旅することが、男のロマンだとずっと思っている自分。
20代の頃、ウィリーネルソンの「オン・ザ・ロード・アゲイン」をウォークマンのリピート曲にして、沢木耕太郎著の「深夜特急」を本棚の一番前に飾っていた。

そんなイメージをお仕事で描く機会がありました。
SONY情報誌 CX-PAL81号の表紙。

SONY CX-PAL81号
題「風と友になりぬ」
夏風が運んでくる匂いに、ふと遠い異郷の地を感じたりする。
何処から来て、何処へ向かい、何処へ帰るのか。
風の赴くまま、知らない土地を旅してみたい。

ちょっと、こっぱずかしいキャプションですが、
昔も今も全然変わっていない正直な気持ち。

2009.08.16 Sunday 23:27 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

ファイルからひと掴みー梅雨テーマ編ー

雑誌・機関誌・情報誌系の表紙・カレンダーなどなど、 季節を反映した絵を描く機会は、イラストレーターとしては非常に多いんです。

唐突に思いついて、
梅雨をテーマにしたイラストをファイル(ハードディクですけど)からひと掴み集めてみました。
いろいろあるけど、むろん全部僕が描いたもので仕事として使われたものです。

梅雨テーマ01梅雨テーマ02梅雨テーマ03レリーフ風
梅雨テーマ04カエルは愛嬌があるし特徴が多いので、描きやすいモチーフです。
梅雨テーマ05
梅雨テーマ06
梅雨テーマ07砂時計ってロマンがありますよね。
梅雨テーマ08
梅雨テーマ09風神雷神?

ジメジメした季節も工夫次第で楽しむ方法はあるんだろうな。

2009.06.18 Thursday 17:32 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

ああ、元カノポスター。

仕事の用事での移動中、偶然にも自分が関わったポスターに出会った。
「徳川宗春」と「春姫」をモチーフにした観光ポスターで、このブログにも過去に記事を書いたもの。

グラフィック分野で特に企業関係の仕事においては、完成した印刷物は手に入れても、その効果・視聴率?など一作家が知るすべはないと言ってよい。
一度納品した作品は、一人歩きしてどこかへプイッと旅立ってしまうのだ。
だから、街で突然に自分の作品に出くわすと、元カノに出会った様にドキドキして戸惑ってしまう。

「これは、私が描きました!」などと声高らかに回りに言えるはずもなく、
ただ執拗にじっと見つめて、このポスターが何か特別なものだというビームシグナルを、回りの人に送るしか、この場を過ごす方法はない。
名鉄百貨店観光案内所





2009.04.19 Sunday 23:07 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

春の一芸

 レギュラーでいただいているお仕事、
SONYさんの技術系情報誌「CX-PAL」2009年春号表紙。
SONY CX-PAL2009春号
富良野など北海道のお花畑を、まだ写真でしか見たことがない。

見たことがないもの、経験したことがないこと、あり得ないこと。
それを想像で自分の世界観で表現し、
他人に伝えることがイラストレーターの使命。
写真にはできない芸当です。
2009.04.10 Friday 17:36 | 仕事&作品 | comments(2) | trackbacks(0)

ゲームの背景画

   ゲームソフトメーカー:タイトーさんよりこの3月発売になりました「レインボーアイランド タワーリング アドベンチャー」という、Wiiウェア用ゲームソフトの背景画のお仕事をさせていただきました(キャラ等は描いていません)。
同じ絵を描くと言っても、CF/DVD/ゲーム等の動画系の仕事は、グラフィック(静止画)の瞬間芸とは、まったくといっていいほどアプローチが違います。
たいがいの映像の仕事は、大勢のスタッフが関わって製作されるので、ビジュアルの要といったイラストレーターの立場でもイニシアティブを握れることなどありえません(気持ちとしてはとりたいのだが)。全てはディレクターの指示に従います。餅は餅屋に任せないとあきません。

普段「時間」という軸を考えて絵を描いていないので、映像の仕事は新鮮で面白い、でもグラフィックの10倍大変!!

残念ながらWiiを持っていないので、完成作品を確認出来ない!!困った。せっかくの機会なので手に入れれるべきか・・・。
誰か手に入れた人、感想下さい。

2009.03.16 Monday 19:30 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

おなかの赤ちゃんと脳内ホルモン

「 おなかの赤ちゃんとおしゃべりしよう」(PHP研究社刊)という本のカバーを描かせていただきました。
おなかの赤ちゃんとおしゃべりしよう
おなかの赤ちゃんに、話しかけるとかクラッシック音楽を聞かせるとか言う胎教をした経験はだれでもあるかと思います。
最近では、胎教はもう特別なものではなく、おなかと言うお布団の中にいる普通の赤ちゃんというまでになっているようですね。
おなかに赤ちゃんがいるとき、きっとお母さんにはフワ〜ッと気持ちよくなる脳内ホルモンが出ているのだと思います。まさに生命の神秘・女性の体の神秘。

そういえば、ランニングを初めて8年ほどになりますが、ランナーズハイという現象をまだ体験したことがありません。
今度の東京マラソンで、体験出来るだろうか。
2009.03.06 Friday 10:01 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)

名古屋近世武家文化ポスター/春姫編

  以前このブログでも紹介した、名古屋近世武家文化を宣伝するポスター第一弾「宗春編」に続く第二弾「春姫」編のお仕事をさせていただきました。

名古屋近世武家文化ポスター 春姫

春姫
は、尾張徳川家初代藩主:徳川義直の正室。
直義以後の徳川藩主は、江戸に住むことになるので、実質、名古屋城に住んだ最初で最後のお姫様ということ。
そのお輿入れは栄華を極め、「名古屋式派手婚」のルーツとされています。

今回の作画にあたり、狩野派的様式美や近代日本美人画なども参考にしましたが、僕の中では、アルフォンヌ・ミューシャのような躍動感のある女性像を意識しています。日本画の平面的要素に洋画的陰影も取り得れ、見た目は「和」でも日本画とは全く異なり、あくまでイラストレーションなのです。

探幽にも深水にもミューシャにもなりきれませんが、
僕は僕で、エンターテイメントなイラストを描いていきたい。
2009.03.02 Monday 23:00 | 仕事&作品 | comments(0) | trackbacks(0)