リスペクトシリーズ第1弾「ウィルソン・マクリーン編」

気がつくと「リスペクト」という言葉が世に蔓延している。
多分音楽業界で使われ始めたのがきっかけかと思う。
誰かをリスペクトするということは、「その人を敬い、良いところを自分に取り入れる」と僕は捉えている。

不思議なもので、音楽業界では、カバーとかリメイクとかの文化があるので、よく耳にする言葉なのだが、
その文化がないのが理由か、アートの世界では少ないような気がする。
多分、アート=自分自身という図式が強いゆえに、「他人の何かを取り入れている」ということを「真似をしている」と捉えられることを嫌っているのだろう。

と前置きは、そこまでにして。

普段イラストレーターたちが、あまり明かさない自身がリスペクトしている人々。
僕はあえて明らかにして紹介していこうと思います。
と言っても、画像を勝手に貼るわけにもいかないので、細かい紹介などはしません。(興味があればご自分で調べていただいて)
その人の何をリスペクトしているかをネタにします。

栄えある第1回は、「ウィルソン・マクリーン」

イギリス人の画家&イラストレーターで、アメリカで成功した人です。
僕が、イラストレーターとして駆け出しの頃、務めていたデザイン事務所の棚に並んでいた洋書の作品集の常連さんで、基本リアル系の人。
油絵による絵画風の作品とアクリル画によるイラストレーションの作風では、軽やかさが違いますが、僕はイラストレーションとしての作品が好きです。
日本でアクリル絵の具がブームになったのも彼の功績が大きいと思っています。

欧米らしい色感:特にブルー〜バイオレット系の色使い:が好きです。
人物の顔は影に隠して描かないなど、細かい描写の部分と間引いて描かない部分のバランスが絶妙で、僕もその表現をリスペクトしています。
また、独特のリズミカルなデフォルメは一見して彼の作品だと判断出来る材料で、特に、雲や水、植物などのデフォルメは秀逸ですね。

日本人でもイラストレーターの小森誠さんなんかが、そこのあたりをリスペクトしていらっしゃいました。

最近は、ご高齢のためか、作品をお見かけしないので寂しいです。





2009.12.15 Tuesday 10:38 | リスペクト作家 | comments(0) | trackbacks(0)

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