資料収集法<その1>

記事「アイデアソース」のところでイラストを描くためのリサーチが大切であることを書いたが、じゃ、実際に私が常日頃どうやって資料収集しているかちょっと教えちゃいます。

インターネットなどない頃、資料と言えば、モデル撮影・雑誌などからの切り抜き・図書館で本をコピーなどが一般的な方法。当然、手間ひまかかり、ほんの一枚の写真を手に入れるために数冊の雑誌を買うなんてことはざらでした。人にもよりますが、私の場合、イラストを描くにあたって各作業の時間的比率は、資料収集=4:アイデア〜スケッチ〜下絵=3:フィニッシュ(着色):3 ぐらいのパターンが多い。それだけアイデアソースのための資料探しを重要視しているわけ。
現在では、ネットで必要な画像などを居ながらにして検索&ダウンロード出来るので、コスト的にも時間的にも非常に楽ちん♪ ただ、イラストの資料としては出来るだけクォリティの高い画像が欲しいので、かなり探し回ります。

「物」に関する検索は、まずgoogleのイメージ検索などの検索エンジンを利用します。

google検索


いろいろキーワードを放り込んで検索しますが、ここでヒットするのは素人が撮った写真が多く、資料としてはなかなか良いなと思うものは見つかりません。
次に調べるのが壁紙素材サイト。同じ素人が撮った写真でも比較的ましなものが多いですね。

人物がらみの資料が欲しい場合は、ストックフォトエージェンシーさんのサイトを探します。私がよく使うサイトは amana/ゲッティ/Corbis/素材辞典/などです。

ストックフォトエージェンシー

プロカメラマンが撮った写真が様々なカテゴリーごとに登録されていますので、検索も簡単。シチュエーションやモデルなど、クォリティの高いものが見つかります。ストックフォトエージェンシーさんでは本来、写真データを有料でダウンロードするわけですが、イラストレーターとしては資料にするだけなので、サンプル画像で十分。画質が低くても転用防止の透かしが入っていても構いません。日本のエージェンシーさんも多いのですが、目的のシチュエーションによっては海外のエージェンシーさんも探します。

私も写真のきり抜きをストックしたり、パソコンにダウンロードした画像を保存して、自分なりの「倉庫」を作っていますが、今の時代、世界の図書館がすぐそこにあるわけです。検索システムも高速になっているので、わざわざ倉庫を造らなくてもいいかなと感じてます。貯め込むと情報はすぐに古くなると言うこともありますからね。
2006.04.11 Tuesday 00:05 | デジタルのこと | comments(0) | trackbacks(1)

線画はスキャンしていますか?

昨日、デザイナーでありイラストレーターである友人のゴトウヒロシ氏の個展を見てきた。
ゴトウ氏も、イラストレーションに早くからデジタルを取り入れている。初期の花や野菜をモチーフにしたもの、現在の写真をもとにした人物画など、和紙にプリントするという手法で、独特のエッジを効かした日本画チックな表現が氏の特徴だな。
ゴトウ氏の作品は、基本的に鉛筆でガリガリ描いたドローイングをスキャニングするところから始まる。そのドローイングそのものをイラストに生かして行くわけだ。

下描きをしないで、いきなり描いていく方法論はここではさておいて、タブレットの性能が良くなって、思いのままのドローイングが可能になった現在でも、「デジタルで描いているけど、下描きはアナログ線画をスキャニングしてます〜!」と言うイラストレーターが圧倒的に多い。私の様にタブレットを使って、いきなりドローイングからガリガリ描いていく(アイデアスケッチはアナログですが)人は少ないと思う。

線画をスキャンする場合、photoshopなどを使って目的の大きさまで拡大縮小したり、線をはっきりさせるための明度補正したりと、ある程度加工が必要で、「全く原画の線のまま」と言うわけにはいかない。一方タブレットを使いいきなり原寸で描けば、線はそのまま生かされるし、レイヤー上に描くことで後々のメリットも大きい。スキャンの方が、ひと手間もふた手間もプロセスが多くなるのは事実だな。

最終的にどちらを選ぶかは慣れと好みの問題だが、「手元とモニターが離れていて描きにくい」や「紙に描くリアル感がない」と言う理由で、タブレットのメリットを捨ててしまうのも、もったいない気がするなあ。まあ、絵を描く者として少しでもアナログ画材も使っている痕跡を残したいと言う願望は分かるけどね。
2006.04.08 Saturday 20:16 | デジタルのこと | comments(0) | trackbacks(0)

仕事の納品方法

たった今、メール添付で仕事の一つを納品したところ。便利ですね、でも「あっけない」。
アナログ時代のイラストの納品は、いつもドキドキ胸が高なりました。出来上がった作品を見せた瞬間の相手の顔の反応。これが、作品の善し悪しの一番の判断材料でした。

私は、依頼されて描いた作品を納品するおり、作品の内容に関しては何も語らない様にしている。イラストは見た瞬間がすべてだから、いちいち解説すべきものではない。ただ、相手になにか聞かれたら、作品に関しては隅から隅まで何にでも語ることは出来る。「何となく」なんて言葉が出ちゃ行けないでしょ。そこが、プロたる所以なのだから。

デジタルで制作した仕事に関しても、まず出力を見せて「これが原稿(のプリント)です」とするのが本筋だと思う。でも、自前のプリンター・モニターをカラーマッチングさせて、印刷された時と同じ様に出すことは困難。「これはうちのプリンターで出したものなので、色目がちょっと濃いんです」と言い分けがましく説明するのもおかしい。よって、ネットでデータを直接納品するのが常なのだ。でも、これでは先に話した「受け取った人の生の反応」が分からないのが困り者。メールで納品すれば、たいてい相手もメールで返信してきます。そこには、イラストの出来不出来に関わらず、感情が省かれた場合がほとんど。「う〜ん、参った!今回は座布団3枚!!」とか「ごめんなさい!星2つです〜っ。」なんて反応があると、またドキドキした納品になると思うんだけどな。

仕事添付メール
2006.04.04 Tuesday 00:26 | デジタルのこと | comments(0) | trackbacks(0)

HP作成ソフト

私の個人サイト及びお仕事サイトを作成しているソフト、「ID for WebLife」(by デジタルステージ)通称 「ID」の新しい追加カートリッジが4月中に発売になる。早速注文しようと思う。

「ID」は、HP制作上一番のネックとなるレイアウトデザインの(カートリッジと呼ばれる)テンプレートが豊富に用意されているのが特徴。デザインの経験のない人には大変重宝なソフトだ。デザインの経験・知識があっても、HP更新の時間がなかなかとれない者には、その更新の簡単さは魅力大。事実、僕もある程度htmlを理解しDreamWeaverなどのソフトを扱えても、「ID」ファンであるのだ。
 その「ID」にネットショップなどのカートリッジが追加になるという。近々にネットショップを計画しているENDLANDには、待っていましたなのだ。

ネットショップに不可欠な「買い物かご」などのシステムを自前で作るには、CGIやアクションスクリプトなどの知識が必要。一般人には敷居が高すぎるので、最近はそのシステムを有料(または無料)で提供してくれるプロバイダーも多い。でもデザインが今イチだったり、申請が面倒だったりするので、ネットショップをやりたくても尻込みする人は多いのが現状。

プロから見た「ID」には、デザイン的にまだまだ物足りないところが多いし不満もあるが、そこをプロなりのテクニックで克服し、ひと味違ったサイトにするのが面白い。
「ID」のどんどん進化していく状態には期待をしている。デジタルステージさん頑張ってね!!

yuzuru endo web gallery

2006.04.02 Sunday 12:12 | デジタルのこと | comments(0) | trackbacks(0)

タブレットを考える

マイキャンバス

ここ10年ほどで、仕事はすっかりデジタル化しています。
写真は、机の上。液晶モニターと大型タブレット(自作木製カバー付き)が、私のキャンバス。
最近モニターの色がおかしくなってきたので、Appleの30インチモニターが欲しいゾ!!

マウスだけでイラストを描く方もいますが、幅広い表現力を身につけたい方にはタブレットは描かせません。使い慣れるとマウスの何倍のも仕事ができます。グラフィックデザイナーの方は、使う機会があまりないとよくおっしゃいますが、どの分野の方にもタブレットの使用を強くお薦めします。

私は、WACOM社製のインティオススシリーズをずっと使っていますが、今現在この製品が、一般ユーザー向けとしては、世界で一番優れていると言って良いでしょう。

「どのサイズが良いですか?」と言う質問をよく受けますが、私は「大きいほど良い」と言うのが私感です。と言うのは、「腕」で描くことが出来るからです。小さいサイズですと、小手先で扱うことになり、のびのびとしたストロークなどが描けません。出来るだけ「リアルと同じ大きさ」で描きたいと考えています。ただ、大きいサイズだと画面上のソフトのパレット操作が非常に遠く感じられますので、かえって使いにくいという方も少なくはないです。
いづれにしても大切なことは、モニターとタブレットの縦横比率が同じになる様に設定することです。真円を描いているつもりが楕円になってしまっては困りますね。リアルで描く状況と同じ環境にしておくことが、リアルとデジタルをスムースに行き来できるこつです。(デジタルしか使わないと言う方は別ですが。)

最近のモニターは、ワイド画面が主流になっていますので、WACOM社製のインティオス3のワイドサイズが一番お勧めです。A3サイズのものが最近発売されましたので、私も次は(今はインティオス2のA3版使用)これをゲットしようと思っています。
2006.04.02 Sunday 11:25 | デジタルのこと | comments(0) | trackbacks(0)